忍者ブログ
筆不精王カクが書く 渾身の一筆ブログ!!
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




ゴールデンウィークに初めて屋久島を訪れた。
テントを担いで山の中を2泊3日。
日本最南端の百名山「宮之浦岳」と「縄文杉」と「白谷雲水峡」をつなぐ縦走。
屋久島の山々の頂には丸い花崗岩が掲げられ、その独特で不思議な風景を楽しみながら山を登る。



屋久島の白谷雲水峡と言えば宮崎駿監督の映画『もののけ姫』に描かれる「シシ神の森」のデザインの元になっていることでも有名な場所。
宮崎監督の作品が好きなワタクシとしては、一度は必ず訪れたい場所の一つでした。



その山々を歩きとても印象的だったのは木がとても大きなこと。
その多くが苔むし、節くれ、ねじれ、他の木と合わさり一つとなり、空に向かい伸びている。
言葉では伝えにくいが、その姿にはただの木などではなく、何か神々しささえ感じさせる。


主だ。


それは長い年月を生き、大きくなり、叡智を蓄えた木の長老。
まさに木の主であり森の主だ。


映画『もののけ姫』にも、森の神々として大きな獣の主たちが登場する。


大山犬のモロ
大イノシシの乙事主(おっことぬし)
立派な角の鹿のシシ神


大きな木々を見て思う。
ああ、そうなんだ。
この大きな木の森の主たちが、映画の中の大きな森の神々のイメージの元になったんだ。


そう言えば昔はいろんな所に主がいたように思う。
池には主と呼ばれる大きな魚がいたし、山にも主と崇め恐れられる大きな動物たちがいたのだろう。


知らず知らずのうちに姿を消していった主たち。
敬いを忘れた我々が、自然を壊し、彼らが住む場所をとり上げ、釣り、狩り、追い詰めていったのだろう。


人を遠ざけ屋久島の山々に残った森の主たち。
しかしここでもまた人が群れなし、我先に主と写真に納まろうと殺到する。


『もののけ姫』でも解決し難いテーマとしてとりあげられている「人と自然の共存」。


共存叶わぬとしても、せめて感謝と敬いの心は忘れまい。
そんな思いで森の中を歩いた屋久島縦走でした。




PR

Comment
Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
いいよねぇいいわぁこのコース
また行きたくなるとこだす
つる 2009/05/19 22:53 編集
Re:無題
>つるさん
ホントよかったです!
初屋久島、存分に楽しめましたよ。

カク
カク 2009/05/26 23:46
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
[105] [104] [103] [102] [101] [100] [99] [98] [97] [96] [95
«  Back :   HOME   : Next  »
角なう! by Twitter

Twitter Updates

    角ログショップ!
    全品「角レビュー!」付き!(只今準備中)
    カクが実際に使って「これはイイ!」と思ったモノだけを厳選して紹介しちゃいます!

    ※一部ショップにないものは同等のもの、またこれから欲しいものも案内してます。


    プロフィール
    名前:カク
    趣味:トレッキング、旅行、映画鑑賞、読書など多岐に渡るが全て浅い。
    自己紹介:
    旅行会社やってます。趣味はトレッキング。体力なくてキビシかったりもするが、やっぱり山はイイ!!
    カレンダー
    03 2024/04 05
    S M T W T F S
    1 2 3 4 5 6
    7 8 9 10 11 12 13
    14 15 16 17 18 19 20
    21 22 23 24 25 26 27
    28 29 30
    ブログ内検索
    アクセス解析
    忍者ブログ [PR]