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筆不精王カクが書く 渾身の一筆ブログ!!
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先週末は映画『ハゲタカ』を観に。
こういうジャンル(ビジネスフィクション)だからか客席は年配の男性が多いように見受けられる。


ドラマ『ハゲタカ』が非常にイイ出来だったので、映画の2時間ちょっとの短い時間でガッカリなモノに仕上がってないか心配でしたが全くもって無問題!


中国政府系ファンドをバックに日本企業買収の刺客として送り込まれた、玉山鉄二演じる新進気鋭のファンドマネージャー「赤いハゲタカ」こと劉一華。

迎え撃つのは、かつて日本企業を次々と買収し企業再生させるも日本市場に失望しマーケットから去っていった、大森南朋演じる天才ファンドマネージャー「ハゲタカ」こと鷲津雅彦。

などなど、相変わらず出てくるキャストが皆渋いしカッチョイイ!!
しかもまたまた相変わらず、仕事にアツいアツい!!
観てると熱いのがコッチにまでメラメラと燃え移ってくるくらいに(笑)



そしていよいよ映画がクライマックスに近づく。
戦いがせつない終焉を迎える。


と、周囲の闇に包まれた客席より聞こえてくるのは、



オッサンの鼻すすり声



いやー、分かるよ分かる!その気持ち!!



「死んじゃイヤー!」とかなんとか俳優が絶叫したりするような、別れたり死んだりの泣かせ演出で、「スゴく泣けました!」みたいな婦女子が感想をのたまうようなありきたりで退屈な泣きなぞクソくらえ!!



分かりますか?
彼が今まで何を信じ何を犠牲にして何を想いながら、そして何の為に戦ってきたのかを!!!



痛いです。
メチャメチャ痛いです。
グサリと突き刺さり胸の中心が穿たれる。



そしてその瞬間、映画館にあふれるオッサンたちとヒトツになる。



ああ、同志よ。
オッサンフォーエバー。



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先日、映画『スタートレック』を観てきました。

特にスタートレックファン(熱心なファンは“トレッキー”と呼ばれるらしい)というワケではないのだが、あの『ロスト』や『クローバーフィールド』のJ・J・エイブラムスが監督ということなので首を長くして待ってたんですよね。
J・J・エイブラムス監督と言えば、「斬新な映像」「ストーリーで観客をひっぱるのが上手」な監督というイメージなので「スッキリ!」な爽快感を期待しつつ。
(→以前『クローバーフィールド』を観た時の感想はコチラ


いやー、スッキリスッキリ!!
スッキリ期待に120%応えてくれましたね。
スタートレックの知識がなかったので楽しめるか少し心配していたのですが、全く問題なく充分楽しめました。



ところで、映画を観ている最中に気になったのが、作中に出てくる宇宙船「U.S.S.エンタープライズ」のデザイン。
(上の写真、ちと暗くて分かりづらければコチラを参照してみて下さい)

このエンタープライズ、1966年にアメリカのテレビドラマ『スタートレック宇宙大作戦』で放映された頃から出てくる、スタートレックシリーズを代表する宇宙船。


宇宙船は英語で言えば「スターシップ(Star Ship)」。
日本語でも英語でも「船」なワケですよ。

だから多くのSFやアニメに登場する宇宙船は、多くのものが「船」の形状が相場であったと思うんです。

『宇宙戦艦ヤマト』やら『銀河英雄伝説』やらその他諸々の作品にみられるように、大型の宇宙船は「船」。
そしてその大型宇宙船から発進するような小型のものは「飛行機」の形状のものが多い。
これは「宇宙船=空母(母艦)」イメージなので、それより小型のものは「飛行機型」なのだと思う(大気がないので翼など必要ないはずなのだが)。
でも、そもそもなぜ宇宙船が「船」なんだろうか?

まあでもこれは、恐らく未知の宇宙を旅することを「航海」になぞらえた結果、「航海=船」というイメージで、宇宙船が今のような「船イメージ」としてできあがったと容易に想像がつくワケです。


ところがです。
どうですか、この「エンタープライズ」は!!
全く船の形をしていない。
皿にヒョロっとなんか棒がひっついた様なヘンな形。
正直、子供の頃に多少目にすることもあったスタートレックに出てくるこの宇宙船を見るたびに、「ヘンだ。」「カッコわるい。」「弱そう。」とか思ってました。


でも、今回改めて映画でちゃんと見て、この素晴しいデザインの船にズキュンと脳天を打ち抜かれてしまったワケです。

シャープで無駄がなく美しいラディカルなデザイン。
「宇宙船デザイン部門」みたいなデザイン賞があれば、優勝・金賞・大賞・最優秀賞候補まちがいなしです!!

スゴくないですか?
まだボクが生まれる前に、今から40年以上も前に、こんなデザインが作り出されたなんて!!

ちなみに説明では円盤状の居住スペースに紡錘状の機関部が繋がっていて、そこから2つの棒状の動力部が伸びているらしいです。


宇宙船と言えば船のような形という、ある意味世界共通の無意識の意識をひっくり返して、新しい形を作れる才能。
こういう発想ができるって、やっぱり持って生まれた才能のなせる技なんでしょうかねぇ。


いやホント、スゴイよなぁ。


追記:
ちなみに、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するジオン公国軍の「宇宙巡洋艦ムサイ」は、エンタープライズをさかさまにしたものをモデルにしているらしい。


へぇーへぇーへぇー。




もうスッカリ春ですねぇ。
今日は小春日和のイイ天気。

昨晩友人を招いて鍋をつついてそのままコタツで寝ていたんですが、昼過ぎ目が覚めると外があんまりイイ天気なんで「どっか行かなきゃ。」ってことで映画を観に行くことに。


今日は『おくりびと』を観てきました。
アカデミー賞外国語映画賞を受賞したということで、映画館はほぼ満席のたくさんの人。
そういうボクも受賞のニュースで知って観に行ったミーハーなヒトリなんですが。
作品の内容からか、どちらかと言うと若い人は少なく、年配のヒトたちが多いようでした。



イイ映画でしたよ。

美しい。
そしてやさしい。

そんな映画です。



本木雅弘・山﨑努演じる「納棺師」。
納棺と言う仕事を丁寧にそして粛々と進めていく様は、初めて見るのだけども何か目が離せない所作の美しさがあって、その振る舞いから仕事への思い入れというか、故人へのいたわり・いつくしみのようなものが語らずしてヒシヒシと伝わってくる。



真剣な仕事と言うのは美しく、
真剣な仕事と言うのは人に感動を与えるものなんだ。


そんな仕事ぶりを見ながら胸がグッときてました。



映画は押し付けがましくないコミカルなタッチで進み、自然にみんなの笑いを誘う。
でも納棺師という職業の作品なので「死」が随所に描かれている。
そんなお別れのシーンでは、館内には息を殺したような張り詰めた空気が充満する。
時折聞こえてくる鼻をすする音。

満員の映画館のヒトたちとヒトツになるような感覚。
ボクも泣き過ぎて時折声が出そうになるのをこらえながら観つづけてました。


ハンカチを忘れたのでトレーナーの袖で涙やら鼻水やらを拭きながら。



カク




先週末、黒澤明監督の『生きる』という映画のDVDを借りてきた。
時代劇系の映画が好きなので、黒澤明監督の映画は大好きだ。

そんなに正確に分かる訳ではないが、時代考証や舞台設定の綿密さが感じられてしっかりした作品だと思うし、三船敏郎が痛快だし、でもどこか作品全体に重いテーマが一貫していて見応えがある。

しかし、どうも時代劇系の作品は見尽くしたようで、社会派の現代劇系の作品には手が出ないでいた。
僕の中では黒澤明監督作品イコール時代物だし、主人公は三船敏郎が一番!と思っていたから。



そして先週の日曜日、レンタルビデオ屋で随分悩んで借りたのが、この『生きる』だった。

パッケージには、胃ガンを患い余命幾ばくも無い主人公が、残された時間をどう生きるか苦悩するといった内容の説明が書かれてあり、最近よくある「死生観」をテーマにした泣かせ系の映画なんだろうなと、あまり気乗りはしないまま観はじめる。






スゴイ。
泣かせ系だなんてとんでもない!
逆に泣けるシーンなんて何処にもない。
ただあるのは生きようと苦悩する主人公の姿。
苦悩の果てに生きる道を見出しハッピーバースデーのBGMが流れ…



いきなり主人公の葬儀のシーン。
上映時間の半分近くはこの葬儀に出席していた人たちによる故人の回想でつづられる。
結局その後主人公が何を思い生きて死んでいったか本人の口からは語られぬままに。



「生きる」



まさに生きるとはこういうことなのだろう。
生前は主観で語られ、死後は客観でのみ語られるもの。
生きるということは自分が生きている時間に自分のみが感じることが出来るものなのだろう。
生きるかどうかは自分だけが決めることが出来るものなのだろう。



ラストシーン。
主人公が夜の雪降る公園でブランコにゆられながら歌っている。



いのち短し 恋せよ乙女
紅き唇 あせぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものを




カク





昨日おとついと飲み続け。
二日酔いの今朝は昼までフトンでゴロゴロ。
結局ダラダラで今日一日が終わりそう。

こんな時にはレイトショー。
ヒトリ深夜の映画館で映画を観れば、それまで無駄に過ごした一日をチャラにしてくれる。
レイトショーが一日を満足した一日に変えてくれる。

そんな今日のお助け作品は『WANTED』。
平凡でイケてない負け犬的人生を送る主人公ウェスリーが、秘密の暗殺組織の暗殺者として覚醒していくというお話し。

念で弾道を曲げるシーンが印象的な予告編だったので観に行ったのですが。
銃をバンバン撃ちまくり、クルマがガンガン走りまくるのはスッキリコンでワタクシ的には好きなカンジなんだけど、もうちょっとストーリーを詰めておいてもヨカッタかな。
予告編の刺激的なカットのキャッチがよく出来ている分もう少し本番の中身が、、、ネ。

とは言え、サイテイの生き方をしていた主人公の人生がドラスティックに変っていく、変えていくのは見物。

死線を渡り続けながら殺し屋として変貌を遂げる主人公。


「6週間前までは営業顧客管理担当だった。」


死ぬ気になれば人生が変るのだろうか?
チョット熱くなった想いを胸にチャリンコ飛ばす帰り道。
レイトショー素敵です(笑)



カク





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    プロフィール
    名前:カク
    趣味:トレッキング、旅行、映画鑑賞、読書など多岐に渡るが全て浅い。
    自己紹介:
    旅行会社やってます。趣味はトレッキング。体力なくてキビシかったりもするが、やっぱり山はイイ!!
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