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筆不精王カクが書く 渾身の一筆ブログ!!
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先週末、黒澤明監督の『生きる』という映画のDVDを借りてきた。
時代劇系の映画が好きなので、黒澤明監督の映画は大好きだ。

そんなに正確に分かる訳ではないが、時代考証や舞台設定の綿密さが感じられてしっかりした作品だと思うし、三船敏郎が痛快だし、でもどこか作品全体に重いテーマが一貫していて見応えがある。

しかし、どうも時代劇系の作品は見尽くしたようで、社会派の現代劇系の作品には手が出ないでいた。
僕の中では黒澤明監督作品イコール時代物だし、主人公は三船敏郎が一番!と思っていたから。



そして先週の日曜日、レンタルビデオ屋で随分悩んで借りたのが、この『生きる』だった。

パッケージには、胃ガンを患い余命幾ばくも無い主人公が、残された時間をどう生きるか苦悩するといった内容の説明が書かれてあり、最近よくある「死生観」をテーマにした泣かせ系の映画なんだろうなと、あまり気乗りはしないまま観はじめる。






スゴイ。
泣かせ系だなんてとんでもない!
逆に泣けるシーンなんて何処にもない。
ただあるのは生きようと苦悩する主人公の姿。
苦悩の果てに生きる道を見出しハッピーバースデーのBGMが流れ…



いきなり主人公の葬儀のシーン。
上映時間の半分近くはこの葬儀に出席していた人たちによる故人の回想でつづられる。
結局その後主人公が何を思い生きて死んでいったか本人の口からは語られぬままに。



「生きる」



まさに生きるとはこういうことなのだろう。
生前は主観で語られ、死後は客観でのみ語られるもの。
生きるということは自分が生きている時間に自分のみが感じることが出来るものなのだろう。
生きるかどうかは自分だけが決めることが出来るものなのだろう。



ラストシーン。
主人公が夜の雪降る公園でブランコにゆられながら歌っている。



いのち短し 恋せよ乙女
紅き唇 あせぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものを




カク


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    プロフィール
    名前:カク
    趣味:トレッキング、旅行、映画鑑賞、読書など多岐に渡るが全て浅い。
    自己紹介:
    旅行会社やってます。趣味はトレッキング。体力なくてキビシかったりもするが、やっぱり山はイイ!!
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